型
型は人間に可能な動作のほとんどが網羅されており、体のあらゆる部分を武器として使うように体系づけられています。繰り返し修練することにより上達するよう作られています。
型はたくさん覚えるよりも自分にあった型を回数多くやり通して、自分の体にしみこませてしまうことが大切です。型の種類は大変多く、バッサイ一つにしても十三種類位あります。昔、型は人に見せませんでした。未熟な弟子の勝手な振る舞いを防ぐ為、一つ手を抜いたり演武会などで型をまれないようわざと違った手を入れたりしたそうです。これらも型の種類が多くなった原因の一つでしょう。
三十数年前、初めて沖縄の少林流系の道場で型を見せてもらいましたが、おおまかには同じですが、違う点もかなりありました。考えてみれば、どこが道統とか、正統とか今となっては、わかりません。少林流系にしたところで、喜屋武先生の弟子はたくさんおられます。弟子の能力、資質、体力に応じた指導を当然されたはずですから。
型の種類も多く、忘れられ現在行われていないものもあり、さらには同一の名称で技法が異なっている型も多くあります。時代、流儀、あるいは人によって変わってきたと考えられます。
大勇會空手の型を正確に覚え、しつこい位の反復練習により、実戦の勁(けい)を養ってください。
大勇會の型
アーナンクー(喜屋武 朝徳)セイサン(松村 宗棍)ワンスー(真栄田 親雲上)パッサイ(親泊 興寛)五十四歩(松村 宗棍)チントウ(松茂良 與作)クーサンクー(北谷 屋良)ナイファンチ(知花 朝信)